リハビリメイクの現場から

Vol.14 於岩稲荷田宮神社とリハビリメイク

東京サロンのある東京都新宿区・四谷三丁目に佇む「於岩稲荷田宮神社」。
今回はリハビリメイクともご縁のある素敵な場所をご紹介いたします。

お顔への感謝の気持ちを込めて

皆さまは『四谷怪談』に出てくるお岩さんをご存知でしょうか?広く知られるのは不義を働いた夫の伊右衛門に毒を盛られ、恨みながら亡くなり、幽霊となってたたりに出る不憫な女性の姿。葛飾北斎が描く、目が潰れ、顔が腫れ上がった幽霊を想像する方も多いかもしれません。
 
今から23年前の1999年、かづきれいこが本格的にリハビリメイクの研究を始めた頃、日々訪れる悩みを抱えた方にお顔を触らせていただけることへの感謝の気持ちをお伝えしたく、お岩さんを祀る神社があると聞き、探して出会ったのが四谷三丁目にある於岩稲荷田宮神社でした。
偶然にも荒木町(四谷三丁目)にサロンを移転したばかり。お岩さんがこの地に引き寄せてくださった、と運命的なものを感じました。それ以降、一年の始まりにはリハビリメイクを担当する講師、スタッフとご祈祷いただき、また事あるごとに手を合わせに伺うなど、於岩稲荷田宮神社は大切な場所となっています。

 

リハビリメイクの現場から vol14
大通りから1本入った住宅地に位置する於岩稲荷田宮神社。都の文化財として指定されている歴史ある神社です。

四谷怪談のお岩さんと本当のお岩さん

お岩さんは江戸時代に実在した人物ですが、四谷怪談のお岩さんは没後200年ほど後に歌舞伎作家 四代目鶴屋南北が創った劇中の姿。本当のお岩さんは田宮家に婿養子で入った伊右衛門と仲睦まじい夫婦として知られ、貧しかった家計を支え、日頃から屋敷社を信仰し、田宮家を再興させた健気な女性でした。
お岩さんの幸運にあやかろうと近隣の人々が屋敷社を「お岩稲荷」と呼び信仰するようになり、家内安全・商売繁盛・芸能上達などの神様として、今も親しまれています。明治に火事で社殿が焼失し、初代市川左団次のすすめで中央区新川に移転。戦後、四谷にも再建し、今は11代目の田宮均さんが神主を務めていらっしゃいます。
遠方からも多くの方が訪れ、四谷怪談の興行前には安全と成功を願い、多くの役者さんや関係者がお参りにいらっしゃるそうです。
 

昨年3月に本社・東京サロンが移転すると、引き寄せられたように社と背中合わせに!日々大きな力をいただきながら、メイクで多くの方に笑顔と元気をお届けできるよう、励んでいます。リハビリメイクとご縁の深い於岩稲荷田宮神社。東京サロンへいらした際にはぜひお立ち寄りください。
 

リハビリメイクの現場から vol14
日頃の感謝から幕や幟などを奉納させていただいています。

 
 

リハビリメイクの現場から vol14
神主様手づくりの「言葉のお守り」。その時の気持ちにあった言葉をいただき、お守りとして財布や手帳などにしのばせると良いそう。

 
 


■ 神社情報

リハビリメイクの現場から vol14

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