かづきれいこから
皆さまへ
私がメイクを始めるきっかけとなったのは、幼少期から冬になると血流が悪くなり、顔が真っ赤になる悩みを抱えていた体験からでした。短大に入りメイクができるようになると、あらゆる化粧品を使い、赤い顔を隠すための研究をしていました。30歳の時に心労で倒れて初めて心房中隔欠損症という心臓の壁に穴があく病気とわかり手術し、完治。羽が生えたように体が軽くなったこと以上に、顔が赤くならなくなったことの方が何より嬉しかったのが今でも忘れられません。私と同じように「見た目」で悩んでいる人の手助けをしたい、その思いで美容学校に入り、メイクの勉強を始めました。
30年前の1989年4月、兵庫県西宮市にサロンをオープン。REIKO KAZKIの始まりです。その前からカルチャースクールの講師として美容学校で学んだおしゃれメイクを教えていましたが、20代~70代と様々な方にメイクをさせていただくうちに、どの世代にも共通となる「美」は「元気な顔」だと気づいたのです。音楽に音符があるように、誰もが元気な顔づくりを再現できるよう方程式を確立し、今の「かづきメイク」が完成しました。自分の顔が好きになれば、自然と元気に笑顔になり、前向きになり、周囲への対応も変わり、どんどん好転していきます。かづきメイクの考え方は30年前から変わりませんが、皆さまがより簡単にきれいに、元気になれるように、さらに進化し続けています。
感性の世界のメイクを学問とするために何千と調査・研究を重ね、医学学会や論文で発表。そのおかげで大学病院での外来や大学の授業などにも私のメイクが取り入れられるようになりました。形成外科からはじまり、皮膚科、眼科など多方面にも広まり、メイクの有効性が浸透してきましたが、さらに発展させ、美容と医療の橋渡しをしたいと考えています。また、長年私が手掛けてきた外観に悩みを抱える人々の社会参加・社会復帰を後押しするため、メイクができる人を「資格」として技術を統一化し、制度化するための活動も私が理事長を努める公益社団法人顔と心と体研究会にて現在準備中です。
30年間のご愛顧に心から感謝を申し上げるとともに、たくさんの皆さまからいただいてきたサポートを「メイク」を通じて、皆さまに喜んでいただき、より社会に還元していけるよう、引き続き日々邁進してまいります。